診療内容一覧
産婦人科の診療は一言でいうと、女性の健康を思春期から老年期にわたり長くサポートしていく役割を持っています。
妊娠や出産を扱う「産科」と女性特有の問題を扱う「婦人科」に分かれます。女性特有の問題には月経のトラブル、婦人科良性・悪性腫瘍、不妊症、更年期障害、性器脱・排尿トラブルなどがあります。
当院で診療している診療一覧、よくある相談、診療の流れ、産婦人科受診前のチェック事項、よくある症状を掲載しています。
診療一覧
当院では産科・婦人科疾患に幅広く対応します。気軽にご相談ください。
産婦人科でよくある相談
当院に診療にいらっしゃる方では、以下の様な相談を多くいただきます。
「こんなこと」「恥ずかしい」と思われずに診療にいらしてください。
- 生理痛がひどい
- 生理の前になると不調になる・イライラしたり落ち込んだりする
- 生理の量が多い
- 生理がバラバラ・来なくなってしまった
- 生理の時期を動かしたい
- 避妊したい
- 子宮がん検診を受けたい
- 妊娠しようと頑張っているんだけどなかなかできない
- 更年期障害が心配
- おりものが多い
- ブライダルチェック プレコンセプションケア
診療の流れ
診療にいらした患者さんが「産婦人科ではどんな診察をするの?」といった疑問を持たれている方が多いので、掲載させていただきます。
どうぞ参考になさってください。
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まずは受付
当院はマイナンバーカードを保険証として利用できます。
マイナンバーカードで受付を行えば、同意することで健診情報や処方された薬の情報を見られますので、医師はそれらの情報を参考に診療が行えます。
医療DXを通じた質の高い医療の提供にご協力ください。
マイナンバーカードをお持ちでない場合でも、従来の保険証での受付は可能です。
<2024年12月を最後に新しい保険証の発行は中止となる予定です。>
初診時には問診票の記入をお願いいたします。 -
診察室で問診・診察
(内診以外)状況によりこれだけで終了の場合もあります。
一般の内科などに受診するときと同じですね。基本的には風邪や腹痛などで一般の内科等に受診するときとあまり変わりません。
産婦人科の場合、特徴的に聞かれることがあります。
それは、月経歴と妊娠・分娩歴です。月経は女性の健康のバロメーターです。月経の状況によって色々な病気を推定する補助になることも多くあります。
初診時には最近の月経の状況を整理しておくと良いでしょう。
最終月経開始日・月経周期は?日、不規則?・不正出血の有無・過多月経の有無(レバーの様な血の塊が出る・夜用ナプキンが3時間と持たないなど)が聞かれます。
「性交渉の経験がありますか?」という質問もあります。
これはけっして“興味本位”で聞いているのではありません。
問診の際に皆様にお聞かせいただいている質問事項は、検査のやり方を決めるために聞いています。
例えば、性交経験が無い方の場合、「内診は無理そうだから、代わりにお腹の上からの超音波検査を行おう」といった判断をします。 -
必要に応じて内診
内診室に移動して行います。
毎回行うわけではありません。
何か症状がある時には、子宮や卵巣に問題がないか確認するために行う重要な診察です。
初診時には状態を把握するために概ね行うこととなりますが、再診時には必要と判断される場合におこないます。内診室に入ったら、ドアの鍵をかけてください(衣服の着脱中に他の誰かが間違って入ってきたら大変です)。
履き物と下半身の衣服を外します(スカートの場合は下着のみで大丈夫です。内診の予定がわかっている時は着脱しやすい衣服で来院されると良いと思います)。
内診台に座ります。
看護師がスイッチを操作して内診台を診察の体位に動かします。内診台に乗って、医師が手袋をつけて腟内とお腹からはさみ混むように子宮や卵巣の触診をします。しこりや痛み、癒着の有無などがわかります。なるべくおなかの力を抜いてリラックスして受けてください。
子宮がん検診についての詳細は、婦人科検診「子宮がん検診の実際」をお読みください。また、子宮の近くから観察するため、検査の精度が経腹法とは格段に違います。
おりものが多い場合は感染症系の検査を追加したりします。 -
検査
内診で子宮や卵巣に異常の疑いがあった場合は、必要に応じて超音波検査や細胞診(子宮頸がん・体がん検査)・血液検査などを行います。
超音波検査
経膣超音波検査では、経膣法、若しくは経腹法を行うことがあります。
経膣法のほうが精密な画像が得られますが、性交渉の経験が無い方の場合は経腹法を選択します。経膣法 膣内に細い超音波プローブを挿入して子宮や卵巣の様子を確認します。 経腹法 お腹の上に探触子(ブローブ)をあて確認します。 一通り終了したら内診台を元の状態に降ろしますので、衣服を整えていただいた後、最初の診察室に戻ります。
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結果説明
最後に担当の医師から診察結果の説明を行なって、今後の方針を相談して決定します。
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会計
受付で会計を行ないます。必要に応じて次回の受診の予約をとります。
産婦人科受診前の
チェック事項
- 問診で伝えたいことや月経の状況をメモしておきましょう。
- 月経トラブル関連の相談の場合、基礎体温があれば持参を診断の助けになる事があります。
- ゆったりとした着脱のしやすい服装で来院ください。→内診台での診察や処置の時に動きやすいからです。
- メイクは軽めにお願いいたします。→貧血など顔色を見て判断することがあります。
月経中(出血があるとき)は受診できないの?
出血中でも差支えありません。
全く健康な状態の方が、子宮頸がん検診を受ける場合は月経が終わってからの受診をお勧めします。(出血の無い時期のほうが良い条件で検査ができます。)
明らかな症状があって受診の場合は、わざわざ出血が終わるまで待つことなく、速やかな診察のほうが望ましい場合もあります。
予約時にご相談ください。