• 2026年2月12日

4月9日は子宮(シキュウ)の日

シキュウの日に際して、子宮に起こる怖い病気の代表である「子宮頸がん」について考えてみましょう。

・子宮頸がんとはどんな病気?
「子宮頸がん」は子宮の入り口(頸部)にできるがんです。
日本では、毎年約10,000人の女性が子宮頸がんと診断され、約2,900人がこの病気が原因で亡くなっています。
発症年齢は20~40代で女性の出産年齢と重なり、「マザーキラー」とも呼ばれています。治療のため手術で子宮の摘出を余儀なくされたり、放射線治療や抗がん剤治療の影響で卵巣機能が障害されてしまうことで妊娠や出産を諦めざるを得なくなることも少なくありません。

初期の子宮頸がんには自覚症状がありません。生理に関係ない出血や悪臭を伴うおりもの、下腹痛や腰痛などの症状が気になり出した時にはすでに進行していたということがしばしばある病気です。
子宮頸がんの原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染です。
HPVはありふれたウイルスで、普通に生活しているだけで一生のうちに数回は感染します。通常は感染しても免疫の力で排除されてしまうのですが、時に5~10年と長期間居座る場合があります。このようにHPVに居座られてしまうと正常の細胞ががん細胞へと変化していきます。

・HPVワクチン接種と子宮頸がん検診で予防しよう。
HPVワクチンは子宮頸がんの原因となるHPVの感染を防ぐ予防接種です。
HPVワクチンは、現在3種類の薬剤が使われていますが、接種時の年齢により2回もしくは3回の接種が必要となります。
小学校6年生~高校1年生相当の女子は定期接種の対象となっており、公費で接種を受けられます。(原則、自己負担はありません。) 住民票のある自治体から接種券が送付されます。(間違って捨ててしまわないように注意してくださいね。)

高校2年生相当以上の方は任意接種で自己負担となりますが、有効性と安全性は確立された予防接種ですので、是非とも接種を積極的に考えましょう。
近年では検診で見つけることが難しい腺がんが増えています。子宮頸部の腺がんを起こすHPVは現行のワクチンでカバーされていますので、HPVワクチン接種で腺がんもしっかりと予防が可能と考えられています。

子宮頸がんは上皮内がんまでに発見し治療すれば、確実に治る病気です。
ところが初期には自覚症状が無いことが多く、自分で気づくことが困難です。
したがって、定期的に子宮頸がん検診を受けて異形成(がんになる前の病変)やがんの初期の段階で見つけて対処することが大切です。

また、ワクチンで感染を予防できないHPVもあります。ワクチンと合わせて検診もしっかりと行うことが大切です。(HPVワクチンを接種していても、20歳を過ぎたら定期的な子宮頸がん検診を受けることが推奨されています。)

世田谷区の場合、20歳を過ぎたら2年に1度のタイミングで子宮頸がん検診の受診券が郵送されます。小額な自己負担で検診が受けられますので是非とも利用されることをお勧めいたします。

子宮頸がんの予防は2段構えとなっています。
最初に・・・「1次予防」としてHPVの感染を防ぐ「HPVワクチン接種」
次に・・・・「2次予防」として早期発見の「子宮頸がん検診」

これらをしっかりと行うことで「子宮頸がんを撲滅する」ことが可能となるかもしれません。

< 以上は世田谷区医師会のホームページ、区民向けのお知らせに当院院長が書いたものです。内容は同一となっています。>

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