- 2026年1月15日
子宮頸がんについて ~女性なら誰でもかかる可能性のある病気です~

子宮頸がんは遺伝とは関係なく、性交経験がある女性なら誰でも罹るリスクがあり、近年では若い女性の発症率が増加しています。
子宮頸がんは、がんによる死亡原因の3位、女性特有のがんの中では乳がんに次いで2位です。特に20~30代女性においては、すべてのがんの中で第1位となっています。
日本では、毎年15,000人(上皮内がんを含む)が子宮頸がんと診断されており、全世界では毎年27万人の女性が子宮頸がんによって死亡しています。
初期症状が無いため、気が付いた時には進行していることが多い
子宮頸がんは、初期症状が無いケースがほとんどで自分では気付かないことも多々あり、不正出血やおりものの増加、性交時の出血などの症状が現れた時には、既に進行しているケースもしばしば認められます。
既に進行している場合、子宮や卵巣の摘出手術が必要となり、妊娠・出産の可能性を失ってしまうこともあります。また、がんの広がり方によってはリンパ節なども摘出しなければならなくなって、術後にリンパ浮腫で悩まされたり、放射線や抗がん剤などの追加治療が必要となることもあります。もちろん進行すればするほど命にかかわることも多くなります。
進行した子宮頸がんの症状としては、性交後出血やおりものの異常(茶褐色、黒褐色)、不正出血(月経時以外の出血)、下腹部や腰の痛み等が挙げられます。これらの症状が気になる場合は、産婦人科に受診してご相談ください。これらの症状は子宮頚がんに特有の症状ではなく、そのほかの多くの婦人科疾患にも認められます。
様々な婦人科的な疾患が見つかって酷くなる前に対応できることもしばしばあります。
子宮頸がんの原因はウイルス
子宮頸がんの原因は、ほぼ100%がヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染です。発がん性HPVは、皮膚と皮膚(粘膜)の接触によって感染し、多くは性交渉による感染とされています。女性の約8割が一生に一度は感染しているという報告もあるほどで、性行動のある女性がみな、子宮頸がんのリスクを背負っています。
ワクチン接種後も定期的な検診が必要
最新のHPVワクチン(9価ワクチン)は、HPV16型、18型をはじめとする7つの発がん性HPVと尖圭コンジローマという性行為感染症を起こす2つのHPVの感染を防ぎます。きちんとした9価ワクチンの接種を行うと子宮頚がんの発症を9割以上抑止すると言われていますが、残念ながら100%ではありません。
そのため、接種後も定期的な子宮頸がん検診受診が必要です。HPVワクチン接種(1次予防)と子宮頚がん検診(2次予防)、そして適切な治療を行うことで子宮頚がんは撲滅が可能となるといわれています。
